ウルムスツール ナチュラル｜Ulm stool 正規品 マックスビル

ウルムスツール Ulm Stoolは「無駄なものを削ぎ落とし機能的にする」と掲げるバウハウス概念を象徴した品。シンプルでありながら機能的なデザインであることはデザインする上で理想的。ただし具現化するには難しい。その中でウルムスツールはシンプルな見た目のため、機能など無さそうな印象をうけますが、実は魅力的なインテリア家具でありますことをご紹介致します。

ウルムスツールは商品名の通りスツールや椅子としての使用が基本ですが、シンプルなデザインにより使い方は様々に広がります。洗面台での物置に店先のバック置き。積み重ねてシェルフタイプとしての収納棚。既存の枠に捉われない自由な発想で使う事が出来るのもウルムスツールの魅力です。

またウルムスツールの耐荷重は400kgもございます。見た目と反する強固。そのため脚立のような使い方もできます。移動時は貫木(かんのき)を持つだけ。重量も3kgですので簡単に持ち運び頂けます。

ウルムスツールの機能的は分かりましたが、家具好きな方にはもっと魅力的なものがウルムスツールにはあります。一見では分からないような昔ながらの伝統技法がウルムスツールには使われております。座面と側面の板は、日本の枡(マス)を連想させる組継ぎと呼ばれる技法で接合されています。強度に優れ、反りやねじれを防ぐ木工技術。

ウルムスツールの側面と側面を通しつなぐ横の棒には「くさび細継ぎ」と呼ばれる技法で接合されています。金具を使わず見せず作り上げる事で一体感ある成形が大変美しいものとなっています。また横棒にはビーチ素材を使用し、強度もアップしています。

また床に設置する脚の部分にもビーチ材を使用し、こちらも強度アップ。またコの字に接合する相互矧(は)ぎの技法がおしゃれ。白木の本体とビーチ材の2トーンでワンポイントにもなっています。脚の側面のエッジ部分がわずかに削られシャープなラインを美しく表現されているのも魅力的です。

そしてウルムスツールが正規品である証のデザイナー：マックスビルのサイン。これは天板裏側の見えにく箇所にあり、この見えない箇所にあるのがにくい演出ですよね。

ウルムスツールの本体の白木の様なスプルース材は無塗装のため、使い込んでいくうちに艶が出てナチュラルな色味へと変化していきます。段々と色づいていくウルムスツールを見ていると愛着も増していきますね。またパッケージデザインもシンプルですので贈り物やギフトにもピッタリ。

ウルムスツールはバウハウスの学校でも実際使われていました。生徒達はウルムスールを裏返し横棒を持ち手にして、中に教科書や筆記具を入れ教室を移動していたとか。外での授業もあったので大変重宝したみたいです。デザイナーズ家具は飾る楽しみもありますが、実際使っても面白いものも多くウルムスツールはまさにそのインテリアに当たります。